昭和37年県指定の文化財(史蹟の部)。岐宿の湾口にあり、弥生式土器文化の前期後半から中期前半の遺跡で、九州でも大きな貝塚である。弥生期の住居跡も発掘され、近くに湧水もあり生活が営まれていたことは間違いない。磨製石剣や磨製石鏃の発見から金属文化の外来的要素を持ち込んでいるものの、農耕用具の発見がない。又、90%以上が岩礁性の貝塚で多数の石鏃は狩猟生活の依存度が強く、獣・魚の食料残滓からも狩猟・漁猟の盛んだったことが判る。したがって、弥生時代のある時期まではこの地には、稲作が発達していなかっと可能性もあり、貝の加工品の製造流通基地であった可能性もある。崎山の白浜遺跡の弥生前期の層にも、アワビ、サザエなど岩礁性の貝41種の出土など海岸に依存した文化の様相があり、また縄文前期遺跡の大板部洞窟遺跡では、西九州から季節的にアワビの採捕、加工に来ていたと考えられることなどからも、豊かな海の幸に囲まれていた五島の祖先の姿が想像出来る。